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令和元年度全九州高等学校体育大会 第57回全九州高等学校水球競技大会

競 技 名 水泳(水球)競技 競技会期 令和元年7月6日(土)~7日(日)
開 催 地 鹿児島市 競技会場 鴨池公園水泳プール
大 会 名 令和元年度全九州高等学校体育大会 第57回全九州高等学校水球競技大会

大会の概要・歴史

 水球競技は、プールに設けられた水深2m、縦30m×幅20mのコートで、競泳のように速く泳ぎながら、手でバレーボール大のボールを扱って、シュートやパス、相手のマークなどの攻防を繰り広げながらその得点を競う。また、水面下でも激しい攻防や駆け引きが行われ「水中の格闘技」と呼ばれ、大変ハードなスポーツである。ゴールキーパー1人を含む7人1チームで対戦するが、試合時間は1ピリオド正味8分を4ピリオド行い、4ピリオドで勝敗がつかない場合はペナルティ・シュート戦で決定する。「体力」、「技術」のほかに試合に勝つためには「戦術」が重要な要素となる。
 今年で57回目となる本大会は、2019年の茨城国体から女子種別が新規導入されることから、2日目にエキシビションマッチとして、女子チームと男子ジュニアチームの対戦が組まれている。

大会の話題・大会全般の予想

 本大会は、今年那覇市で開催される「南部九州総体2019」の九州地区予選であり、また来年9月の「燃ゆる感動かごしま国体水泳(水球)競技」のリハーサル大会として位置づけ、鴨池公園水泳プールで開催する。各県の予選を突破し、参加資格を得た12チームが参加する。各県競技人口やチーム数は多くはないが、ジュニア世代の育成が充実しており、参加選手の中には、ジュニア当時に全国大会で活躍した者もいる。特に、沖縄県と鹿児島県は2018年度のU-15やU-17の全国大会に出場しており、2つの大会の九州地区ブロック予選会において決勝戦で戦っている。今回もこの2チームを中心とした激しい戦いが繰り広げられるものと思われる。

鹿児島県チーム・選手の紹介・予想

 鹿児島県からは、本県に唯一水球部がある県立鹿児島南高等学校が出場する。鹿児島南高等学校の水球部は、昭和43年創部で半世紀を過ぎ、県水球界の牽引役であり、国体やインターハイでの優勝回数も多く、昨年の福井国体でも優勝している。今年のチームも3月の全国大会で優勝しており、これから行われるインターハイと茨城国体の2冠を狙っている強豪校である。
 注目選手は、今年3月に行われたU-17の全国大会でベスト7に選ばれたゴールキーパーの木之下歩夢選手、フィールドプレーヤーの田村瑞希選手と荻原大地選手である。ほかにも優秀な選手が多く、
地元開催の九州大会優勝そして「南部九州総体2019」での優勝を目指している。

競技の結果

7月6日(土)1回戦・2回戦 
〈1回戦〉
第①試合 熊本学園大学付属高校4-6大分商業高校 第②試合長崎西高校9-11那覇商業高校
第③試合 熊本国府高校7-14佐賀東高校 第④試合 宮崎工業高校19-9筑前高校
〈2回戦〉
第⑤試合 鹿児島南高校38-5大分商業高校 第⑥試合 那覇商業高校8-10福岡工業高校
第⑦試合 長崎工業高校23-5佐賀東高校  第⑧試合 宮崎工業高校5-15那覇西高校
7月7日(日)準決勝・3位決定戦・決勝戦
〈準決勝〉
第⑨試合 鹿児島南高校21-4福岡工業高校 第⑩試合 長崎工業高校6-11那覇西高校
〈3位決定戦〉 第⑪試合 福岡工業校3-8長崎工業高校
〈決勝戦〉 鹿児島南高校17-4那覇西高校
優勝:鹿児島南高校 2位:那覇西高校 3位:長崎工業高校 4位:福岡工業高校

鹿児島県チーム・選手の結果

鹿児島南高校は、本大会直前に開催された末広杯(九州大会)で優勝しており、本大会でも優勝候補の筆頭であったが、その実力をまざまざと見せつけてくれた。
第1シード校としての力は、九州では抜きん出ており、2回戦から決勝戦まで危なげない戦いぶりであった。エースの田村瑞希主将を中心とした攻撃陣の活躍と鉄壁の守備を見せるゴールキーパー木之下歩夢君を中心とした守備は、九州王者に相応しい戦いであった。
3試合の総得点は76点、失点は13点であった。攻撃と守備のバランスがよく、速攻でも時間をかけての攻撃でもどこからでも得点する力があり、選手の基本的な技術の高さが伺えた。泳力や体力を生かしたチーム戦術も徹底していた。
今年沖縄県で開催される南部九州総体2019や茨城国体でも優勝を狙える力を持っており、楽しみなチームである。また、来年の燃ゆる感動かごしま国体水泳(水球)競技大会も優勝が目標である。

会場の様子など

・競技会場周辺や競技会場内に装飾された歓迎のぼり旗は、かごしま国体への気運を醸成し、訪れた選手監督や大会関係者および一般観覧者は国体の雰囲気を味わえたことと思う。
・競技会係員や競技会補助員を配置したことから、一般観覧者や選手監督、大会関係者と接することが多く、業務に従事した係員もマニュアルに即した対応やその場に応じた適切な判断をして対応する姿が見られた。
・無料ドリンクコーナーは、競技会場内の室温・湿度が高かったことから、観客や選手等多くの方に利用してもらい好評だった。
・開会式と閉会式にぐりぶーが登場したが、登場する時間や場所など主催者側との事前打合せで調整できた。ぐりぶーの登場は選手や観客にも好評で、写真撮影をするなど交流が見られた。優勝校との記念撮影もあり選手には好評であった。

その他

 鹿児島南高等学校の江口朝永監督は、同校出身で競技経験や監督経験も豊富であり、地元大会であることから優勝しか視野に入れていない。さらに今年の茨城国体、来年の「燃ゆる感動かごしま国体」での優勝を目指している。
 鴨池公園水泳プールでは、普段は見ることのできない水球競技の公式競技を、多くの方に観戦していただきたい。燃ゆる感動かごしま国体のリハーサル大会であることから、歓迎のぼり旗を立て、おもてなしとして無料ドリンクコーナーを設ける。

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