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【知事コメント】燃ゆる感動かごしま大会を終えて

 特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」を無事終了させることができました。開催に御尽力いただいた全ての関係の皆さまに心より感謝を申し上げます。
 大会期間中は,秋篠宮皇嗣同妃両殿下をはじめ,皇族の方々に開会式への御臨席,競技会への御覧を賜りました。また,県内各地の御視察も賜り,多くの県民とふれ合っていただきました。心より感謝を申し上げます。
 当初2020年に開催予定であった本大会は,新型コロナウイルス感染症の影響で3年延期となり,今年,本県での初めての全国障害者スポーツ大会として開催されました。
 延期の決定に際しては,文部科学省,スポーツ庁,日本パラスポーツ協会など関係の皆様や,佐賀県や滋賀県をはじめとする後催県の皆様に多大な御理解・御協力をいただきました。改めてお礼を申し上げます。
 今大会を振り返りますと, 一昨日の開会式は, 小学生から一般まで県民約1,600人が出演し, 鹿児島の魅力を余すことなく盛り込んだオープニングプログラムや歓迎演技を披露するなど,国体と同様の大変素晴らしい開会式ができたのではないかと思っております。
 また,本日の閉会式も,大会メモリアル映像,県内で活躍する団体のパフォーマンス,本県ゆかりの歌手によるコンサートなど,素晴らしいものでありました。改めて出演者をはじめ, 関係の方々にお礼を申し上げます。
 競技会については,県下7市15の会場において, 正式競技14競技が行われ,各競技会場においては,熱戦が繰り広げられました。また,多くの観客の熱い声援が響き渡り, 大変盛り上がった大会となったと思います。
 全国から集まった選手の皆さんが日頃の努力の成果を発揮し,全力で競技に取り組む姿は,障害のある方々はもちろん,多くの県民に勇気と感動を与えてくれました。
 今大会では,国体と同様に,観覧者の制限等のないコロナ禍前と同様の大会を開催することができました。大勢の観客の大声援の中で, 全国から集まった選手達が生き生きとプレーをする様子を届ることができ,今大会が目指していた「コロナ禍からの再生と飛躍」を象徴する大会になったと考えています。
 鹿児島県選手団は,総勢467人が参加し,過去最高の196個のメダルを獲得するということで,選手団の皆さんには大変活躍いただいたと思っております。団体競技においても,初優勝をした競技があったり,新記録を出したりと,多くの成果があったのではないかと思います。
 選手・役員をはじめ全国から来県された皆様に対しては, 国体に引き続き,プランターでの花の育成・装飾,手作りのぼり旗での歓迎,会場周辺の美化のほか,開・閉会式での小中学校の児童・生徒の都道府県応援団による賑やかな声援や各競技会場での応援,地元食材をふんだんに生かしたふるまいなどでおもてなしをしていただきました。まさに県民総参加で大会を盛り上げ,全国の皆様へのおもてなしができたと思います。
 来訪された方々にも,鹿児島県の持つ様々な魅力を満喫していただけたのではないかと考えています。
 また,大会では,ボランティアの方々に多大な御協力をいただきました。
大会運営を支えていただいた運営ボランティア,選手のお手伝いをしていただいた選手団サポートボランティア,聴覚障害のある選手等に手話や筆談などで情報提供していただいた情報支援ボランティアなど,多くの方々に協力いただきました。改めて御礼を申し上げます。
 ボランティアの方々には,障害者への支援に関する研修や実習を行うことで,障害に対する理解を深めていただいた上で活動に参加していただきました。
 また,競技運営の補助を高校生に,選手団サポートボランティアを大学・短大等の学生にお願いするなど,鹿児島の未来を担う若い世代に参加していただき,鹿児島の若者が障害のある方々と親しく接する機会を設けることができたと考えています。
 県では,かごしま大会開催に向けて,「心のバリアフリー」を推進する観点から,様々な取組を行ってきました。
 これらの取組により,県民の障害及び障害者に対する理解は深まりつつあるものと考えており,大会終了後も引き続き,全ての県民が,障害の有無によって,分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する鹿児島の実現に向け,取組を進めてまいりたいと考えています。
 さて,本日の全国障害者スポーツ大会の終了とともに,平成23年の鹿児島での国体開催の内々定から13年にわたる本県の国体・全国障害者スポーツ大会開催に向けた取組は全て終了しました。
 これまでの長期間にわたり,開催準備を進めてこられた方々,国体の競技会の運営を担っていただいた市町村や競技団体,運営に携わっていただいた補助員や式典出演者,都道府県応援団に参加してくださった児童・生徒・先生方のほか,様々な面から両大会を支えていただいた医療,輸送,交通,宿泊,飲食,警備,自衛隊などの方々,会場で声援を送ってくださった来場者,工夫をこらしたおもてなしをしてくださった県民の皆様,募金・企業協賛に賛同いただいた団体や個人の方々など,関係する全ての皆様に心からの感謝を申し上げます。
 来年は,「SAGA2024」全障スポが佐賀県で開催されます。
 2年連続での九州開催となることから,両県の大会を「双子の大会」と位置づけ盛り上げることとしており,両県の関係深化を図るため,スポーツをはじめとした様々な交流を行う,鹿児島・佐賀エールプロジェクトの取組を行ってまいりました。
 今日をもって「双子の大会」の前半が終わったということで,これからは両県で後半に向けて,しっかり協力して,「SAGA2024」全障スポが成功するように,しっかり取り組んでいきたいと考えています。
 大会の成功を心から祈念いたしまして,私からのコメントとさせていただきます。ありがとうございました。

令和5年10月30日
                         燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会実行委員会会長
                         鹿児島県知事 塩田 康一

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