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【知事コメント】燃ゆる感動かごしま国体を終えて

 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」を無事終了することができました。開催に御尽力いただいた全ての関係の皆さまに心より感謝を申し上げます。

 大会期間中は,総合開会式に天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ,また,開催期間中にも多くの皇族の方々にも競技を御覧いただきました。

 また,県内各地の御視察を賜り,多くの県民とふれ合っていただき感謝申し上げます。

 「燃ゆる感動かごしま国体」は,ご存じのとおり,当初2020年に開催予定でしたが,新型コロナウイルス感染症の影響で3年延期となり,今年,51年ぶりの本県での国体として開催されました。

 延期の決定に際しては,スポーツ庁,日本スポーツ協会など関係の皆様に,大変困難な調整をいただいたほか,佐賀県や滋賀県をはじめとする後催県の皆様に御理解をいただきました。

 この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

 今大会では,観覧者の人数制限等がないコロナ禍前と同様の大会を開催することができました。

 大勢の観客の大声援の中で全国から集った選手が活躍する姿は,県民をはじめ全国の人々に希望と感動を届け,今大会が,目指していた「コロナ禍からの再生と飛躍を象徴する大会」となったのではないかと考えています。

 また,今年は,奄美群島の日本復帰70周年に当たり,奄美群島で実施された競技会は,「奄美群島日本復帰70周年記念」の冠称を付して開催しました。

 この記念すべき年に,奄美市での相撲,天城町でのトライアスロンなど,国体競技としては群島内で初めて実施されたことは,島民の方々にとっても,大きな喜びであり,奄美群島の日本復帰の歴史的な意義を広く示すことは大変有意義なことであったのではないかと考えています。

 今大会を振り返りますと,今月7日の総合開会式は,幼稚園児から一般まで県民約3千人が出演し,鹿児島の歴史や自然,文化などの多彩な魅力を余すことなく盛り込んだオープニングプログラムや式典前演技などを披露したほか,多くの本県関係の著名人による選手への激励など,大変素晴らしい,記憶に残る開会式ができたのではないかと思っております。

 改めて出演者をはじめ,関係の方々にお礼を申し上げます。

 また,本日は,佳子内親王殿下御臨席のもと,大変素晴らしい総合閉会式を執り行うことができました。

 総合閉会式では,私から「国体旗」を返還し,山口知事へ「国スポ旗」の授与が行われ,来年の佐賀国スポへ,無事,バトンを渡すことができたと考えております。

 来年の佐賀県をはじめとする後催県の皆様には,国民スポーツ大会として新しい歴史を作っていただきたいと思っています。

 競技会については,天候の影響で日程や時間の変更などがありましたが,各競技団体や開催地市町の御尽力により,すべての競技を終えることができました。

 私自身,奄美大島で行われた相撲など,県内各地の31競技延べ36箇所をまわって,選手の応援や激励などを行いました。

 各会場とも,トップアスリートによるハイレベルな熱戦が繰り広げられ,また,多くの観客の熱い声援が響き渡り,大変盛り上がっておりました。

 また,霧島市で行われたハンドボール成年男子の佐賀県対宮城県の決勝戦などにおいては,山口知事と一緒に応援・激励することもできました。

 本県選手団の活躍につきましては,1月から2月の冬季大会や9月の会期前実施競技,そして,本大会の各競技において,全国の強豪と熱戦を繰り広げ,男女総合成績第2位,女子総合成績第2位という成績となりました。

 目標としていた天皇杯・皇后杯の獲得には,あと一歩及びませんでしたが,選手には本当によく頑張っていただき,弓道,空手道,ハンドボールなど9競技の競技別総合優勝,剣道の成年・少年男女の全種別完全制覇,なぎなた成年女子及びウエイトリフティング成年男子の2連覇,馬術の夫婦・親子での優勝や少年の2種目制覇,2020年に少年種別で出場予定であったボクシング選手の成年男子の優勝など,連日メディアで活躍が報じられ,県民に大きな夢と感動を与えてくれました。

 これはひとえに,これまで並々ならぬ努力を重ねてきた選手・指導者をはじめ,多くの関係者の皆様の御尽力の賜と思っております。

 また,どの会場も多くの観客の大声援による熱気にあふれ,選手の活躍を後押ししてくれました。

 各競技とも「かごしま国体」に向けた強化よって実力が高められており,この成果を今後の競技力の維持・向上,そして県民のスポーツ振興に生かしてまいりたいと思います。

 選手・役員をはじめ全国から来県された皆様に対しては,各会場,沿道等をたくさんの花で彩る花いっぱい運動や手作りのぼり旗での歓迎のほか,開・閉会式での小中学校の児童・生徒の都道府県応援団による大声援や各競技会場での温かい応援,ボランティアによる心のこもったおもてなしや地元食材をふんだんに生かしたふるまいなど,まさに県民総参加で大会を盛り上げることができたと思います。

 また,国体の競技・観戦のみならず,本県の豊かな自然や食,歴史・文化,特産品などの魅力を満喫していただけたのではないかと考えています。

 来年は,「SAGA2024」第78回国民スポーツ大会が佐賀県で開催されます。

 2年連続での九州開催となることから,両県の大会を「双子の大会」と位置づけ盛り上げることとしており,スポーツをはじめとした様々な交流を行う,鹿児島・佐賀エールプロジェクトの取組を行ってまいりました。  

 今後とも,「SAGA2024」第78回国民スポーツ大会を両県で盛り上げていくとともに,更なる関係深化を図ってまいりたいと考えています。

 来年の「SAGA2024」第78回国民スポーツ大会が,最初の国民スポーツ大会(本大会)として大いに成功することを心から祈念いたします。

 さて,今月28日からは,本県で初めての開催となる特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」がスタートします。

 国体と同様,「燃ゆる感動かごしま大会」においても,「コロナ禍からの再生と飛躍」を象徴する大会となることを目指し,障害のある人もない人も,誰もがスポーツを通じて喜びや感動を分かち合い,県民の障害に対する理解を深め,障害のある方の社会参加に寄与する大会となるよう,市町村や関係団体等と力を合わせて,大会の運営に万全を期してまいりたいと考えております。

 結びに,競技会の運営を担っていただいた市町村や競技団体はもとより,運営に携わっていただいた補助員や開閉会式での式典出演者,都道府県応援団に参加してくださった児童・生徒のほか,様々な面から国体を支えていただいた医療,輸送,交通,宿泊,飲食,警備,自衛隊,ボランティアなどの関係者,会場で声援を送ってくださった来場者,工夫をこらしたおもてなしをしてくださった県民の皆様,募金・企業協賛に賛同いただいた団体や個人の方々など,関係する全ての皆様に,心からの感謝を申し上げます。

 以上を持ちまして,私からのコメントとさせていただきます。ありがとうございました。

令和5年10月17日

 燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会実行委員会会長

鹿児島県知事 塩田 康一 鹿児島県知事 塩田 康一

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